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おとうちゃんのブログ
カウンターストレインってどんな施術?
2017.04.11
カウンターストレインって?
トリガーポイントを治療する施術法のひとつにカウンターストレインがあります。
カウンターストレインはオステオパシーという技術の中のひとつで、簡単に言うと、なんらかの慢性痛がある場合にその患者が一番楽な姿勢にして、ある一定時間そのままにするというだけの方法です。
この方法で、痛みを飛ばしている筋肉の硬いコリであるトリガーポイントを緩めることができるということです。
最も施術を受ける人に負担の少ないトリガーポイントなどの圧痛点を治療する施術と言えます。
偶然的な発見!?
この方法は、アメリカのローレンスD.ジョーンズによって1955年に偶然とも言える状況で発見されました。
それは、ある若い男性がジョーンズ先生の治療所にきた時のことでした。
その若い男性は腰痛患者で、6週間の間に数回治療を受けていましたが症状の改善がみられない状況にありました。
その日、その男性は痛くて眠れないと訴えるので、今晩少しでも楽に休めるようにと複数のマクラを使って、一緒になって一番楽な姿勢を見つけていました。
そのまま、別の患者の治療を行って約20分後にもどると、まだその男性はその楽な姿勢のままでいました。
ジョーンズがゆっくりとその男性が立ち上がるのを手伝いました。
すると、なんと驚いたことに腰痛がはじまってから初めてまっすぐに立つことが出来たのです。
その後、ジョーンズは実験を続けて、楽な姿勢にして90秒そのままにし、ゆっくりと姿勢を戻すことで圧痛点がなくなることを実証しました。
最も楽な姿勢とは?
最も楽な姿勢とはどんな姿勢・状態なのでしょうか?
それは、痛みを飛ばしているトリガーポイントのある筋肉が緩んで心地よく感じる姿勢・状態を言います。
少し専門的言うと、トリガーポイントなどの圧痛点のある筋肉の端と端を近づける姿勢・状態にしてあげるということです。
たとえば、筋肉自慢の人が力こぶをつくる上腕二頭筋でイメージしてみましょう。
腕には全く力を入れないでやってみてください。
前腕を机の上などにおいた状態で、肘を伸ばしているとき、そして肘を90度くらい曲げているとき、どちらが上腕二頭筋がフニャフニャになっているでしょうか?
もちろん、肘を曲げているときの方がフニャフニャになっています。
実際の手技はここまで単純ではありませんが、基本的にはこんな感じです。
さらに、最も緩む姿勢にしながらトリガーポイントに軽い指圧などの適度な刺激を入れることで、90秒ではなく、60秒程度で同等の効果を上げることも可能となります。
痛みを全く感じない触られているだけの治療なので、痛気持ち良いが好きな方には物足りない感じがするかも知れませんが、効果は実感いただけます。
当研究所では、このカウンターストレインをトリガーポイントに対しての施術のひとつとして取り入れています。